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コラム

column

AI FOR CARE
人間に寄り添うAI

少子高齢化が進む日本において、AIが介護の未来を拓く
著者/監修プロフィール

株式会社プレゼンス・メディカル 創業会長兼CEO今西和晃
/ Tomoaki Imanisih

医療、健康、教育、環境など、多岐にわたる分野での社会貢献を目指し、プレゼンス・メディカルを設立。日本の医療・介護分野において「技術の革新」をキーワードに、数々の新しいケアプロトコルを生み出し、業界に貢献している起業家である。M&Aやベンチャーキャピタルの分野で多数の事業を手掛け、その経験と知識を活かして、日本の介護業界にイノベーションをもたらすプレゼンス・メディカルを設立しました。
同社のCEOとしても活躍し、研修や喀痰吸引に関するコラムを通じて、事実に基づいた医療的ケアの意義や役割を啓蒙している。その知見は、今後の介護業界の発展に大きく貢献することが期待される。
2014年から500施設以上の施設経営者と直接対面を行い、現場における課題解決に向けた対談多数。公益社団法人 全国老人福祉施設協議会でのセミナーを全国28都道府県で実施。

2023.12.20

少子高齢化が進む日本において、AIが介護の未来を拓く

2024年の介護報酬改定で、一段と注目されるようになったのが「喀痰吸引等研修」です。この研修は介護スタッフのスキルアップだけでなく、生活の質(QOL)向上を期待する利用者にとっても、大きな希望を持つことが出来ます。

 

少子高齢化が進む日本において、介護の需要はますます高まっています。一方で、介護人材の不足や高齢化といった課題も深刻化しています。
このような状況下で、AIの活用が介護現場の課題解決に期待されています。AIは、介護士の業務を支援したり、利用者の状態をモニタリングしたりすることで、介護の質の向上や効率化に貢献することが期待されます。


2024年に実施された介護報酬改定では、喀痰吸引等研修及び医療的ケアを行う介護スタッフの配置基準が引き上げられました。これは、医療的ケアの質向上と、介護スタッフの負担軽減を図るためのものです。
AIを活用することで、医療的ケアの質を維持しながら、介護スタッフの負担を軽減することが可能になります。

例えば、
AIを搭載したロボットを活用すれば、介護スタッフが行う介助を代替することができます。
また、AIによるモニタリングにより、利用者の状態を常に把握し、異常を早期に発見することができます。
AIの活用は、介護士の働きやすさや利用者のQOLの向上につながるだけでなく、介護業界全体の持続可能性にも貢献することができます。

AI技術の進歩は、介護の未来をも創りだす可能性を秘めています。

具体的な活用事例


AIの活用事例としては、以下のようなものが挙げられます。
• 利用者の健康状態をモニタリングするAI
• 介護用ロボットの制御を行うAI
• 介護記録の作成や分析を行うAI
• 介護士の教育や研修を支援するAI


これらの事例は、AIが介護現場の課題解決にどのように貢献できるかを示すものです。

課題と展望


AIの活用には、以下の課題もあります。
• 技術の信頼性や安全性
• コスト
• 倫理的な問題


これらの課題を解決するためには、AI技術の研究開発や社会実装に向けた取り組みが重要です。


AIは、介護の現場に新たな可能性をもたらす技術です。AIの活用を推進し、介護の質の向上と持続可能性の確保に貢献することが求められています。


結論


AIが介護の未来を拓くためには、以下の3つのポイントが重要です。
• 技術の開発と社会実装
• 介護現場の理解と協力
• 倫理的な配慮