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コラム

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AI FOR CARE
人間に寄り添うAI

AIが拓く、介護士の新たな育成の形(その2)
著者/監修プロフィール

株式会社プレゼンス・メディカル 創業会長兼CEO今西和晃
/ Tomoaki Imanisih

医療、健康、教育、環境など、多岐にわたる分野での社会貢献を目指し、プレゼンス・メディカルを設立。日本の医療・介護分野において「技術の革新」をキーワードに、数々の新しいケアプロトコルを生み出し、業界に貢献している起業家である。M&Aやベンチャーキャピタルの分野で多数の事業を手掛け、その経験と知識を活かして、日本の介護業界にイノベーションをもたらすプレゼンス・メディカルを設立しました。
同社のCEOとしても活躍し、研修や喀痰吸引に関するコラムを通じて、事実に基づいた医療的ケアの意義や役割を啓蒙している。その知見は、今後の介護業界の発展に大きく貢献することが期待される。
2014年から500施設以上の施設経営者と直接対面を行い、現場における課題解決に向けた対談多数。公益社団法人 全国老人福祉施設協議会でのセミナーを全国28都道府県で実施。

2024.03.28

AIが拓く、介護士の新たな育成の形(その2)

前回のコラムでは、AIの活用が介護士の育成にもたらす可能性について述べました。

今回は、その続きとして、AIを活用した介護士の育成の具体的な方法について、さらに詳しく述べていきたいと思います。

AIによる教育や研修

AIによる教育や研修は、以下の2つの方法が考えられます。

  • シミュレーション

AIによるシミュレーションでは、介護の現場を再現した仮想空間で、介護士が介助や看護の訓練を行うことができます。AIは、介護士の行動を分析し、フィードバックを与えることで、介護士のスキルアップを図ります。

  • AIによるフィードバック

AIによるフィードバックでは、介護士が実際に介助や看護を行う際に、AIがその行動を分析し、フィードバックを与えることで、介護士のスキルアップを図ります。

AIによるシミュレーションは、介護士が実践的な経験を積むのに適した方法です。また、AIによるフィードバックは、介護士が日常の業務の中でスキルアップを行うのに適した方法です。

AIによる実践的な経験の提供

AIを搭載したロボットを活用することで、介護士が実践的な経験を積む機会を増やすことができます。

例えば、AIを搭載したロボットを活用した介助や看護の訓練では、介護士はより安全に、かつ効率的に、介助や看護のスキルを身につけることができます。

また、AIを搭載したロボットを活用した遠隔介護では、介護士は離れた場所からでも、介助や看護を行うことができます。

AIによる学習の個別化

AIを活用することで、介護士の学習を個別化することができます。

例えば、AIによる学習進捗の分析により、介護士の弱点や課題を把握し、その課題に合わせた学習プログラムを作成することができます。

また、AIによる学習履歴の分析により、介護士の学習の進捗や理解度を把握し、効果的な指導を行うことができます。

AIによる学習の個別化により、介護士の学習効率を向上させ、より質の高い介護士の育成を実現することができます。

AIと介護士の協働

AIと介護士の協働により、介護の質の向上と持続可能性の確保が期待されます。

AIを活用して介護士の業務を自動化することで、介護士はより人間的なケアに注力することができます。また、AIを活用して介護士の判断を支援することで、介護士の負担を軽減し、より安全で質の高い介護を提供することができます。

具体的には、以下のようなものが考えられます。

  • AIによる介助・看護の支援

AIを活用して、介助や看護の自動化や支援を行うことで、介護士の負担を軽減し、より安全で質の高い介護を提供することができます。

例えば、AIを搭載したロボットを活用して、食事介助や排泄介助などの介助を行うことができます。また、AIを活用して、利用者の状態をモニタリングし、異常を早期に発見することで、利用者の安全を守ることができます。

  • AIによる介護記録の作成

AIを活用して、介護記録の作成を自動化することで、介護士の業務効率化を図ることができます。

例えば、AIを活用して、介護士の介助や看護の記録を自動作成することができます。また、AIを活用して、利用者の状態を分析し、介護計画の作成を支援することができます。

  • AIによる教育や研修の支援

AIを活用して、教育や研修の支援を行うことで、介護士のスキルアップを効率的に行うことができます。

例えば、AIを活用して、介護士の学習進捗や理解度を把握し、効果的な指導を行うことができます。また、AIを活用して、介護士の疑問や質問に答えることで、学習の効率化を図ることができます。

AIと介護士の協働により、介護の質の向上と持続可能性の確保が期待されます